メルマガを毎日書くようになって9年目。先日現在のメルマガタイトルになってから、発刊2,000号を記念して(自分で祝っちゃおうと笑)「圧倒的に素敵なご縁が繋がるビジネス大交流会」を開催しました。
なんと50名の方が参加してくださりました。
メルマガを始めた9年前には、読者が全世界から50名も参加してくださる交流会の開催など夢にも描いていませんでした。
今回は、交流会でお伝えしたことのダイジェストと参加した方の感想をご紹介します。
売れ続ける起業家の共通点とは?
起業家に限らず、そもそも人が集まり続けている人は、「この人の言うことやアドバイスなら耳を傾けてもいいかな」と影響力を与えているということです。
影響力を与えているということは【人の心を動かしている】ということ。
影響力で思い出したのは、会社員時代の上司Hさん。
Hさんの周囲には業務中に限らず、休憩時間や退勤後でも常に多くの人が集まっていました。
いろんな上司の下で学ばせて頂きましたが、業務時間外まで一緒にいたいなぁと思ったのはHさんでした。
確かにHさんは仕事の能力も高く、的確なアドバイスをしてくれることもありましたが、自分の感情を動かしたのが、それだけではありませんでした。
では何が自分の心を動かしたのか?ポイントは2つありました。
欲求のベースである「安全安心感」
アメリカの心理学者マズローの「欲求5段階説」を聞いたことがあるかもしれません。
「人間は自己実現に向かって成長する」と仮定して、欲求を5つの段階に分けると主張しました。
1つめの欲求は、食べる・眠るなど、生きていく上で必要な【生理的欲求】。
そこが満たされると、自分に危険がないか、攻撃されないかという【安全欲求】。
僕は会社員時代もマズローを教えていましたが、その時は、身体的な安全欲求のことと思っていました。
ですが、売れ続けている起業家の方と接して、また会社員時代のHさんを思い出して気づいたのは、【心の安全欲求】を満たしてくれていたことでした。
今の平和な日本では【身体的な安全】が脅かされることは、ほとんどありません。
ですが、対人関係において、否定されたり、非難されたり、ジャッジされたりということは起こります。
何か発言した時に「それは難しいよ」「できるわけないじゃん」「そんな考えあり得ないでしょ?」と否定されたら、どんな気持ちになるでしょうか?
人が脳に記憶できる条件の一つとして【強い感情を感じたこと】があります。
誰かに自分のことを否定されると、強い負の感情を伴うので、記憶に残りやすくなります。
もし、誰かに相談した時に否定された場合は、その印象が残り続けます。
そんな印象を持っている人と一緒にいたくないと思うのは自然です。
傷つきたいと思っている人はいませんから。
逆に言えば、「あの人には絶対に否定されない」と思ってもらえたなら、第2欲求である「安全欲求」を満たしていることになり、「あの人に相談やアドバイスを求めても絶対に否定されることはない」安全な居場所であると認識されるので、自然に人が集まるようになります。
会社員時代のHさんに、仕事中でも深夜でも、どんなクレームや事故を相談しても、否定せずに最後まで話しを聞いてくれました。
人の心を動かす1つ目の要素は「安全安心感」です。
人は自分の考えていることを全て吐き出さないと、新しい考えを受け入れる余裕はできません。
「どんなことでも、絶対に否定せずに最後まで話しを聞く」このことを意識することは「安全欲求」を満たす大事なベースです。
自己重要感を満たすシンプルな習慣
生きていけること・心と身体の安全が満たされたら、次は「一人じゃつまらない」「誰かと繋がりたい」と思うようになります。
これが、マズローの3番めの欲求は「所属と愛の欲求」。
そして、繋がりが増えてきたら、次は繋がった人達から存在を認めて欲しい、素晴らしい人だと思われたいという「承認欲求」を満たしたくなります。
承認欲求を言い換えると、「自己重要感」。
「私は価値ある存在である」という欲求を満たせれば、人は自然に集まります。
逆に「何言ってるの?」「それ間違ってるよ」「そんなのあり得ない」と感情的な言葉を投げられ「自分には価値がないんだ」と実感させるような人とは距離を取りたくなるのも自然なことです。
では、どのようにすれば「自己重要感」を満たせるか?
そのシンプルな行動が「相手の名前を呼ぶこと」です。
プライベートで飲食店でも美容院でも、お店で自分の名前を覚えて、話しかけてくれるお店には通いたくなりますよね?
人は名前を呼ばれることで、自分が「多くの中の一人」ではなく、個人として認識してもらえていると実感します。
実際に会った時だけでなく、メールやLINEなどでも、「おはようございます!」ではなく、「○○さん、おはようございます!」と伝えるだけで、相手が感じる自己重要感は変わります。
メルマガで名前が入ってると、感情が動きやすいのもここが満たされるからです。
ぜひ名前で呼びかけることを習慣にしてみてください。
そんなことをお伝えした交流会に参加してくださった方の感想を一部ご紹介させていただきます。
参加者さんの声
安心・安全・ポジティブで楽しい時間
まとめ
評価や競争で行動を促したり、不安や恐怖で影響力を与えることも一時的には出来るかもしれません。
でも、ネガティブな気持ちを与える人とは、長く一緒にいられません。
人間は結局、感情で動いています。
論理的に正しくても、感情で同意できなければ行動に繋がりません。
人は自分が求めている感情を得られるところに行くのは当然の話。
より多くの人が満たしたい感情を満たせば、多くの人が集まります。
その欲求が「安全安心感」と「自己重要感」。
僕が思い出した会社時代のHさんも、売れ続けている起業家さんも、例外なく「安全安心感」「自己重要感」を満たしていました。
ぜひ自分の言動を振り返って、この欲求を満たすために何を変えればいいか?考えて行動してみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
何か参考になる点があれば嬉しいです。